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28/Octber/2002 奄美大島、鹿児島 |
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奄美大島の泥染め。 泥染めという言葉は聞いたことがあったが実際にどうしているのか見るまではわからなかった。ただ単に泥につけるというのではなく、泥に含まれる成分を染みこませるのだという。だからどこでも出来るものではなく、周りの環境が整っていないとその効果は出ない。 金井工芸では泥染めの体験もできる。 |
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テーチ木の染めをしたもを泥染めするとあの黒がでる。テーチ木の染料は、シャリンバイを煮出してつくる。これだけ多くのシャリンバイから作られたテーチ木の染料は4日程度で使ってしまう。 泥染めはすべて自然の中で行われているので、廃液もそのまま自然にかえる。 周りの環境に左右されて、泥田もだんだんと少なくなっているそうだ。 |
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大島紬のあの細かい模様は、織るときにこのように一本一本調整しながら合わせている。試験場では、ジョン・レノンの柄を織っていた。 大島紬の柄を織るには、染める前に一度織りその状態で染める。それをほどくと柄のついた糸になる。それを再度上のように縦糸と横糸を調節しながら織っていくそうだ。 気の遠くなるような作業をへて、紬が完成する。大島紬が高いのも無理はない。 |
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積良一さんの工房。 積さんは大島に自生する草木から抽出した染料を使って泥染めをしている。その染料はとても淡い鮮やかな色を出している。色の出方は毎年の草木の状況で変わってくるという。 帰り際積さんが「ジーパンを染めてあげようか」と言ってくれたので、はいていたジーパンを置いてきた。年内には泥染めしたジーパンが送られてくる。今から楽しみにしている。 |
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黒糖の製造工場。サトウキビから抽出した液に、石灰を混ぜると黒糖ができあがる。昔は石灰の代わりに珊瑚の粉を入れたそうだ。黒糖はあまりしつこくない甘みで、後を引く美味しさだった。 水間黒糖工場/0997-62-2431 |
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加計呂麻島にある塩製造工場。向かいの海岸から汲み上げられた海水を登り窯で焚いて造っている。出来たての塩は辛いだけでなく甘みがありとても美味しかった。最近は、造るさいに出来る天然にがりに注目が集まっている。 加計呂麻島自然塩研究所/09977-2-3866 |
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奄美大島の名物、鶏飯(ケイハン) 割いた鶏肉と錦糸卵、海苔をご飯にのせて、その上にだし汁をかけて食べる。ものすごく美味しい。 ひさ倉/0997-62-2988 |
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奄美大島は鶏が名物。レバー刺やそのほかの鶏料理はどれも美味しい。それに合わせて黒糖焼酎もいける。この店のとっておきの焼酎はグミの木を浸したもの。おなかの具合がよくなるそうだ。黒豚ラーメンも絶品。スープが何ともいえない。 鳥しん/0997-53-6515 |
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金井さんのお宅でバーベキューパーティー。 泥染めの職人でもある福山 幸司さんのシマ唄で盛り上がる。 |
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龍郷町の年に一度のお祭り。夜、町のあちこちで踊りの輪が広がっていた。以前は収穫が終わった後にその年の出来たものを出し合って村の運営に使ったそうだ。今は現金を出し合って運営費にしている。踊りの練りが廻ってきた家では振舞酒や料理でもてなす。以前は奄美のいろいろなところでやっていた祭りだが、今では町からちょっと離れたこの辺しかなくなってしまったそうだ。普段着のまま大人も子供も思い思いの踊りを夜中まで楽しんでいた。 今回の泥染め取材は、コンフォルトの新年あけての号に掲載予定 |
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